フィンランドのサウナ ー それぞれのスタイルで楽しむ
フィンランドにとって、サウナは単なる伝統ではなく、生活の一部です。国中に約300万ものサウナがあり、どこにいても自分にぴったりのサウナを見つけることができます。伝統的なスモークサウナで本場の雰囲気を味わうのもよし、洗練されたデザインサウナで現代的なリラックス体験を楽しむのもよし。
ここでは、フィンランドを訪れたらぜひ体験したい、選りすぐりの5つのサウナをご紹介します。
クレジット: Julia Kivelä
フィンランドにとって、サウナは単なる伝統ではなく、生活の一部です。国中に約300万ものサウナがあり、どこにいても自分にぴったりのサウナを見つけることができます。伝統的なスモークサウナで本場の雰囲気を味わうのもよし、洗練されたデザインサウナで現代的なリラックス体験を楽しむのもよし。
ここでは、フィンランドを訪れたらぜひ体験したい、選りすぐりの5つのサウナをご紹介します。
サウナの街タンペレのピスパラ地区にあるRajaporttiは、フィンランドで最も古い現存の公共サウナです。1906年、Hermanni Lahtinenとその妻Mariaによって建てられたこのサウナは、現在も営業中。Rajaportti では、昔ながらの方法で薪をくべ、柔らかで心地よい蒸気を発生。タイムスリップ気分を味わえます。中庭にある居心地の良いカフェでは、伝統的なサウナソーセージ、焼きたてのシナモンパン、心地よいスープ、地元の醸造元が作る厳選されたビールを味わうことができます。伝統的なマッサージを体験するのもよいでしょう。
Löylyは、フィンランドで最も象徴的で有名な公共サウナのひとつです。ヘルシンキのウォーターフロントでかつて工業地帯だった場所に立つこのサウナは、Avanto Architects、Ville Hara、Anu Puustinenの設計による彫刻的な木造建築が特徴。3つの温水サウナ、屋外プール、ミートボールやサーモンのクリームスープなどのフィンランドの伝統的な料理を味わえる、居心地よいレストランを備えています。夏の日には、広い屋外テラスで日光浴をしながら、爽やかなドリンクとバルト海の素晴らしい景色を楽しむのが最高です。
KiilopääにあるKuurakaltioサウナは、ラップランドの美しい風景に囲まれ、澄んだ小川に隣接しています。スモークサウナは、煙突がない代わりに、ウォーミングアップの段階で煙がサウナ内に充満します。サウナ内の空気を循環させると、驚くほどなめらかなlöyly(湯けむり)を体験することができます。夏は白夜、冬はオーロラが見られることもあり、世界中から観光客が訪れるのも納得のサウナです。
1926年に創業し、現在はサウナセラピストのメルヴィ・ホンギストが経営するトゥルクのForumサウナは、まるで時間が止まっているかのような場所。健康と快適な生活に対する昔ながらのアプローチで、ピートマスクやカッピングセラピーなどの伝統的なトリートメントを体験できるForumは、本格的な入浴を楽しみたい方に最適です。このサウナでは食事や飲み物は提供されませんが、自由に持ち込めます。
この記事で紹介したサウナ以外にも、フィンランド各地、湖水地方からラップランドに至るまで、訪れることができる公共サウナが数多くあります。
フィンランドのほとんどのホテルにはサウナが備わっており、中には客室にプライベートサウナが付いているホテルもあります。時間を気にせず、いつでも自分だけのサウナ体験を楽しむことができます。また、フィンランドでコテージを借りると、ほぼ必ず専用のサウナが付いています。さらに、リゾートやウェルネススパでは、湖を一望できるパノラマビュー、温水プール、フィンランドの自然を取り入れたトリートメントなど、より贅沢なサウナ体験を提供しています。
サウナは、ホテルやコテージだけにとどまりません。バイキングラインやタリンク・シリヤなどのフェリーには船上サウナがあり、イユラスではスキーゴンドラの中でサウナを楽しむこともできます。さらには、ヘルシンキの観覧車の中にもサウナが!ご存じの通り、サウナはフィンランドの文化に深く根付いており、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
サウナが大好きで、もっと知りたい?次の旅に向けて、公共サウナやフィンランドのサウナ文化についての情報をどうぞ。
フィンランドには300万以上のサウナがありますが、もっと多くのサウナがあっても困ることはありません。私たちが厳選した最高の新しいサウナをご覧ください。
フィンランドのラップランドにある、是非とも体験したいユニークで壮大なサウナで、リラックスしてくつろいでください。
タンペレはサウナの世界的な中心地というだけではありません。その文化的な名所、アトラクション、美術館などもたくさんあります。